愛しの山道具たち

山で活躍する道具のご紹介

夏山ウェア ファイントラック

 

ファイントラックってどんなメーカー?

神戸に本社を置く日本のメーカー、ファイントラック

日本製へのこだわりがあります。

値段は、日本製だからか、全体的に高めです。

 

ウェアを中心に靴下やグローブなどを展開し、ツエルトに加えて、最近はテントも発売されています。

 

ウェアでは、上下ともレイヤリング(重ね着)の有効性を強く提唱してて、僕の記憶では、まずドライレイヤーと呼ばれるアンダーウェアが大ヒットしました。

トレランレース参加者にも絶大な支持があって、登山というよりトレランで一躍有名になった印象があります。

特長は、自社開発の素材を使う、ウェアの汗処理の機能性が高いこと。

 

直に肌に着るアンダーウェアからアウターまでそれぞれの役割・機能があり、

L1:ドライレイヤー

L2:ベースレイヤー

L3:ミッドレイヤー

L4:ミッドシェル

L5:アウターシェル

と呼ばれる5種類の重ね着層があります。

もちろん、いつも5枚着るわけではなく、気候・気温やシーンによって組み合わせはざまざま。

 

例えば、

夏山ではL1+L2、雨が降れば+L5、

秋山ではL1+L3、風が強ければ+L4、雨が降れば+L5

といったように。

 

詳しくはファイントラックHPで説明されています。

 

軽くて吸湿速乾性能に優れた素材を使い、さらにL3〜L5にはリンクベントと呼ばれる通気用ジッパーがあって、どんなに重ね着しても素早く蒸れを発散できる、とのこと。

 

本社が神戸ということもあって、かなり以前からファイントラック製のものをいろいろ使ってきました。

正直なところ、オススメできないものもあって、買ったとたん、ラインナップから消えちゃった商品もいくつか。

もちろん、ここではオススメできるものを紹介したいと思います。

 

 

L1ドライレイヤー スキンメッシュ

まず大前提ですが、僕は汗かき。

吸湿速乾性は何にしても絶対条件です。

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このスキンメッシュは四季を通じて着られます。

もちろん、雪山ではそれ用の「アクティブスキン」という別のベースレイヤーがあります。

 

ファイントラックはなかなか宣伝がうまくて、キャッチコピーを見ていると、思わず過剰な期待をしてしまいますが(汗)(処理して)、僕がこれを着続けるのは、かいた汗の不快感を少なくしてくれること。これは間違いない。

汗で冷えたウェアが肌についてヒヤッ!ということがありません。

 

以前は、肌の乾燥を保つ、的なことが謳われていましたが、さすがにそれは、ない。

 

トレランや重いザックを担いで登る登山でかく汗は尋常な量ではありません。常識的に肌が濡れないことはないでしょう。少なくとも僕は。

 

でも、確かに汗による不快感は大きく減りました。

夏でも、低山はTシャツ一枚としても、高山に行く時は必ずこれを下に着て、その上に半袖Tシャツを着ます。ファイントラックでいう、L1、L2のレイヤーです。

 

これは水を弾くので、例えばシャワークライミングでも強みを発揮します。

もちろん、染み込みますが、やはり肌から汗を遠ざけるのは間違いないようです。

僕のはもうだいぶん着古して着たので、そろそろ新しいのを買ってもいいかなと思っています。半袖、長袖、スリーブレスの3タイプ持っていますが、スタンダードは長袖だと思います。日焼けもしない方がいいですしね。

弱点としては、ニット製品なので、取り扱いに気を使うこと。

洗濯する時は必ずネットに入れます。あと、使う洗剤も柔軟剤や漂白剤の含まれていないものを使う必要があるようです。もともと、普通の洗剤を使っているので僕は問題ありません。

どうしても撥水力が落ちるので、そんな時はアイロンを使って復活させることができます。体感的には…気持ち復活という程度かな。

防臭性があるとされますが、これは僕はあまり優れているとは感じません。ファイントラックの製品全体的にそう感じますので、今では裏切られるような期待をしていない、という感じです、失礼ながら。

とはいえ、他社のものも色々と着てみましたが、やはり総合力でファイントラックのスキンメッシュは素晴らしいと思います。

 

 

L2ベースレイヤー ドラウトエア

「超軽量・超速乾」

ファイントラックのHPで謳われているとおり、まさしく超軽量、超速乾!

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ファイントラックの商品って、けっこう入れ替わりが激しい気がするんですが、スキンメッシュにしても、このドラウトエアにしても、息が長い商品です。

 

 

このドラウトエアも、買ったのは確か7、8年前くらい。

何度かは改良されてきているんでしょうけど、今でも十分に現役です。

登山の時だけでなく、マラソンとかトレランのレースには必ずこれを着ていました。大のお気に入りで、色違いを全部で3枚持っています。ホントに軽いし、速乾性も抜群。汗で濡れていたことを忘れるくらい、乾くのが早い。

ファイントラックのHPからは、生地の強度が少し弱い的なことが読み取れますが、あまりそうと感じることもありません。

トレランは、どうしても動きが激しいので、ザックの腰ベルトが当たる部分はどうしても薄くなっていますが、穴があいたり破れたりすることなく、着続けています。これは手放せないですね。

 

ファイントラック、まだまだマイナーなメーカーかもしれませんが、これからも注目です。

厳選!山道具〜スポルティバ トランゴ キューブ GTX

 

スポルティバ トランゴ キューブ GTX

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1928年創業の北イタリアの靴メーカー、スポルティバ社のトレッキングシューズです。

スポルティバは雪山や夏山だけでなく、クライミングやトレイルランニングなど、様々なアクティビティに対応する靴を製造しています。

 

スペック

定価:49,000円(税別)

防水 ゴアテックス
重さ 約675g
woman 約600g
ソール ビブラム・キューブ
サイズ 38〜48
woman 36〜42
備考 ハイカット、細め

 

トランゴ キューブ GTX は、いわゆる登山靴。

舗装路を除けばどこでも歩けて、特にテント装備を背負って縦走するような山行や、岩場などを得意とする登山靴です。

ソールは、ビブラムがこのトランゴ キューブ専用に開発したものだとか。

 

GTX、つまりゴアテックスなので、もちろん防水仕様。

他のハイカットシューズと比べ、夏山用の登山靴としてはかなりホールド感があります。

ソールの爪先にクライミングゾーンがあります。

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汚い画像ですいません m(_ _)m

買って約1年ほどですが、すり減ってきていますね。登場機会はそう多くはないんですが。

ちなみに、トランゴ キューブはMade in italy です。

 

スポルティバによれば、素材と工程に最新技術を駆使して防水性と軽量を両立した、とのこと。 

靴の軽さ・重さは、もちろん数字がそのままですが、感じ方は数字だけでは語れません。車のエンジン出力と同じ感じ?

ホールド感が強めで足との一体感があるので、確かに軽さは実感します。

 

得意とするシーン

行程 テント泊縦走 ◎
小屋泊まり ◎
日帰り ◯
ザックの目安 40L〜
トレイル 一般道 ◯
岩場•鎖場 ◎
舗装路 △
春山 ◎
厳冬期 ×
例えば… 槍ヶ岳 ◎
赤石岳 ◎
六甲山全域 ◯
氷ノ山(冬季) ◯

特長は剛性と軽さの両立。個人的にはデザインも気に入っています。

ハイカットなので、さすがに舗装路はすこし歩きにくいし、六甲山全山縦走に履いていくような靴ではありません。いや、履いて行ってもいいんですけどね。

ソールはちゃんとした厚み・硬さがあり、重い荷物を背負って縦走してこそ、本領発揮です。剱岳や槍穂縦走、後立山縦走などが最も得意なシーンではないでしょうか。

セミワンタッチアイゼンが装着できますが、保温材が入っていないので、厳冬期は難しいでしょう。

氷ノ山には真冬に行きました。キューブで行ける冬山は、氷ノ山あたりが限界かもしれません。雪山用にモンベルのアルパインクルーザー2800を持っているんですが、これの形が足に合わなくて...

 

僕なりの評価あれこれ

お店の人曰く、この靴はいいんだけど足型が合う人が少ないんですよね〜、とのこと。

トランゴTRKの記事でも書きましたが、僕はいわゆるベタ足で幅広な足型なんですが、この靴はかなり細めの部類に入るらしいのに、なぜかすごくフィットします。

ハイカットでホールド感強めなので、内側に倒れやすい足首が矯正されるのかもしれません。2泊3日の縦走でも疲れることなく(通常の疲れはもちろん感じますが)、快適に歩き続けられます。

靴はお店で試しばきした後、実際に山で履いてみたら違和感があった、という話を聞きます。その場合は、紐の締め方、靴下の厚み、インソールを工夫してみれば、ちゃんとフィットすることがあります。

先ほど述べたモンベルのアルパインクルーザーは、2800と2500を持っているんですが、両方ともイマイチ合わなくて、10年履いた2500の後継としてこれを買いました。

さすがに2800は買ってまだ間がなく、買い直すことはできませんので、靴下を薄めのものにしています。初めて履いた時は厚めの靴下を履いて1月に伊吹山に登りましたが、山頂に着く前から痛くて痛くて、下山後は足の裏が腫れて2、3日苦しみました。足底筋膜炎というのかな?冬山ではまだ日帰りしか経験がないので、これでなんとか調整している状況。

 

靴選びのポイントは、どのお店の方も言うように、デザインより何より、まず足に合う靴を選びましょう。時間をかけてゆっくりと試し履きをしてから、合うものの中で好みのデザインのものを買うようにします。

僕の場合は、まず見た目で気に入って、試しに履いてみたらピッタリだったという順番でしたが。例えばトランゴ キューブとトランゴ TRKでは足型が異なるように、同じメーカーのものでも足型には注意が必要です。

 

このキューブは細めの型だからか、普段のサイズ(27.5㎝)より大きめのサイズのEUR 44(28.0㎝)を履いています。

中で指が遊ぶことはありませんが、窮屈でもありません。

楽にはけて、楽に歩ける、理想的な感じ。

 

背負うザックは、40L〜くらいがいいでしょう。たまに日帰りでも履くことがありますが、テント泊縦走する時はコレ。モンベルのエクスペディションパック70を背負っています。だいたい、20〜35キロあります。せめて足元くらいは軽くしないと...

 

ソールは、キューブ用にビブラムが開発したものですよ、と言われましたが、中の上といった感じ。やはり、モンベルのトレイルグリッパーが優れています。キューブにトレイルグリッパーのソールをつけたら最強なんですが。

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少しすり減ってきました。ちなみに、ソールは貼り替え可能です。

ただし、革製のアッパーと比較して、強度は遜色なくても、耐朽性は劣るそうなので、2〜3年でソールを張り替えて、5年くらいで履き潰すくらいがちょうどいいのかなと思っています。

 

厳選!山道具〜スポルティバ トランゴ TRK GTX

 

スポルティバ トランゴ TRK GTX

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1928年創業の北イタリアの靴メーカー、スポルティバ社のトレッキングシューズです。

スポルティバは雪山や夏山だけでなく、クライミングやトレイルランニングなど、様々なアクティビティに対応する靴を製造しています。

 

スペック

定価:27,700円(税別)

防水 ゴアテックス
重さ 約590g
woman 約500g
ソール ビブラム
サイズ 38〜49
woman 36〜42
備考 ミッドカッド、幅は広め

 

トランゴ TRX GTX は、様々な山でのアクティビティの中でも、軽微な装備で行く夏山、いわゆるトレッキング用の靴です。

GTX、つまりゴアテックスなので、もちろん防水仕様。

ただ、ミッドカットなので、実際に雨の中や足元が悪いところを歩く際は、足首から水が入らないようにスパッツした方がいいです。

ソールの爪先にクライミングゾーンがありますが、この靴で使うことはあまりないような。

 

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靴についているタグには、「all man made materials」 とあります。

すべて人工の素材、つまり革などの天然素材がないということですね。アッパー素材には「高強度ファブリック+サーモテックアプリケーション」を使用とあります。これを使うことによって、革と同等の強度を保ちながら軽量化した、ということになります。

ちなみにタグには、made in china とも書いてありました。トランゴ TRKはイタリア製ではないんですね。

 

また、3D FLEX SYSTEM 3Dフレックスシステムによって、「足首をきっちりホールドしながら、自由度を大幅に高めることができる。可動域が広がることで登り、下り、トラバース時においても、フラットフッティングがしやすく安全に行動することができます。」とされています。

僕の実感で言い直すと、「足首を守って捻挫しにくくしてあるけど、ちゃんと動かせるから、例えば下りでも地面に対して並行に足をおくことができる」といったところか。

ちなみに、8年ほど前にローカットのシューズ履いてトレランの練習しているとき、左足をひねって捻挫して以来、左足が弱点となっているので、足首には気を使っています。

 

得意とするシーン

行程 日帰り ◎
小屋泊まり ◯
ザックの目安 40L〜
トレイル 一般道 ◎
岩場•鎖場 △
舗装路 ◯
春山 ×
例えば… 六甲山全域 ◎
大山(鳥取県) ◎
西穂独標 ◯
燕岳 ◯

特長は軽さと剛性のバランス。

トレッキングシューズなので、いわゆる万能型です。舗装路もある六甲山全山縦走などにもってこい。

ソールはある程度の硬さがあり、岩場ばかりだと辛いですが、そうでなければたいていのルートは無難にこなせます。

 

僕なりの評価あれこれ

数ある山グッズの中でも、選ぶのが一番難しいのは登山靴でしょう。

靴選びのポイントは、どのお店の方も言うように、

足型>性能

 

です。間違いなく。これを逆にしては悲劇がおきます。

どんなに値段が高くて性能が良くても、自分の足に合わなければ歩き続けることは難しくなります。

しかも困ったことに、お店で試したときは感触よかったのに、いざ山で歩いてみると違和感があった、なんて話もよく聞きます。

 

このトランゴ TRK、決して安い靴ではないんですが、トランゴ キューブの具合がとてもよくて、同じ「トランゴ 」と名がつくこの靴に目が行ってしまいました。

お店で試し履きした時びっくりしたのは、履き心地がキューブとはぜんぜん違うということ。足がリラックスしつつも、遊ばずちゃんと動くという感じ。

この靴はどちらかというと幅は広め、甲は高めです。

きちんと紐を締めても、比較的柔らかい靴なので、ホールド感はさほどきつくありません。

足の指が軽くグッパーできるくらいの空間が足先にあります。くるぶしからかかとまではちゃんと固定されています。

楽にはけて、楽に歩ける、理想的な感じ。

 

僕の足のサイズはだいたい27.5㎝で、この靴はEUR 43 ですので、いつものサイズどおり。

トランゴ キューブは相当細めの作りで、店員さん曰く、いい靴なんですけど型が合う人がなかなかいないんですよ〜とのこと。そのせいか、トランゴ キューブのサイズはTRKより少し大きめのEUR 44(28㎝相当)です。でももちろん、ブカブカした感じはしません。

僕の足は個性(!?)があって、いわゆるベタ足、扁平足に近い型です。

足首が内側に傾くので、幅は広めの靴が合うんですが、なぜかキューブと相性がいい。理屈では説明できません(汗)。

ベタ足だから、かどうか知りませんが、幅が広めのTRKも相性が抜群にいい。

 

山に行く時にどの靴を履くかは、背負う荷物の重さとトレイルのコンディションをセットで考えます。

このTRKは、背負うザックは20〜40Lくらいが理想でしょう。おのずと、日帰りか小屋泊まりくらいになります。六甲山など、近畿の山ならどこでもこの靴は適しているでしょう。関東なら丹沢とか。

六甲山全山縦走では一部舗装路がありますが、もちろんOK。住宅地から摩耶山の天狗道まで全て網羅します。

 

さすがにアルプスでは、例えば西穂高だと、独標から先に行くのには不安感があると思います。岩場にはハイカットがいいですよね。

 

ソールですが、かなりグリップ力ありますよ、と言われましたが、僕の感覚では普通レベル。ソールに関しては、何と言っても、モンベルのトレイルグリッパーが優秀すぎます。トレイルグリーパーを履いていると、極端にいえば歩き方が変わります。あまり考えなくなる(笑)。

 

そこは理解した上で買ったので、もちろん不満はありませんけどね。トレイルグリッパー以上の性能は求めないって感じ?

 

僕にとってお気に入りなのは、やはり足型が合う、ということ。

そしてもう一つ!デザインが好きということ。

つまり、グリップ力よりデザインを優先したってことかな? 

 

厳選!山道具〜ジェットボイル MicroMo お湯を一瞬で沸かす!


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ジェットボイルって?

モンベルなどで売られている、バーナーとコッヘルが一体になったクッキングシステムです。各種モデルや仕様など詳しくはこちら

 

 

以前、初期型も使っていて、今使っているのは3年?ほど前に買ったもの。どこの山でも必ず持って行きます。

 

実戦的機能は?

実感として言えるのは、

・お湯を沸かすのが間違いなくダントツ早い

・「とろ火」機能がめちゃくちゃ秀逸

 

弱点が見当たりません。強いていうなら、

・本体値段が高い

・ガス缶の値段も高め

というくらい。

 

僕が今使っているのは、

・MicroMo:0.8Lクッカー、マイナス6度でも火力が安定するサーモレギュレーター搭載

 ・1.5Lクッキングポット

です。

 

MicroMoはいつも欠かせない

お湯は0.8Lクッカーで沸かします。構造上、風の影響も受けにくいのも特長。

沸かしている間にアレコレしようと思っても、なかなかできませんよ!

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このように収納できます

初期型では、火力の調整が難しく、ツマミを回すものの、火力は0か50か100って感じ。ちょっと目を離したらいきなり沸騰してました。

おまけにツマミが小さくて、沸騰して溢れ出る熱湯の隙間をアチッアチッと叫びながら手を入れて火を止めたものでした(涙)。

 

それが現行型ではどうでしょう!ツマミが大きくなって、さらにとろ火が可能だから、いきなり沸騰することがない上に、万一そうなっても落ち着いて火を消せます。素晴らしい進化だ!

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そして、この五徳。

四つ足なので、メスティンやフライパンなどを乗せても安定しています。 

単なるバーナーとしても、低温でも使えるし、機能性十分です。

 

1.5Lクッキングポット

鍋料理では、1.5Lクッキングポットは欠かせません。

もちろん、MicroMoのバーナーに置けますが、僕は別に持っているプリムスのウルトラバーナーで代用しています。このバーナーの方が安定性がいい気がします。このウルトラバーナーは、かれこれ10年以上使っているような…

 

PRIMUS(プリムス) P-153 ウルトラバーナー

新品価格
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(2018/9/2 09:41時点)

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こんな感じです

たまにシェラカップを火にかけることがあるんですが、底の直径が小さいので、MicroMoの五徳では乗りにくいのです。シェラカップに限らず、底の小さなコッヘルならウルトラバーナーの方が置きやすい。

かさばらないので、このバーナーもいつも持っています。

 

ただ、火力の調節はMicroMoの方がしやすい。

メスティンをのせてご飯を炊くときは、慣れないうちはMicroMoの方が無難でしょう。 

 

ちなみに、サブとしてSOTOのマイクロレギュレーターも持っていますが、今ではほとんど出番がない(涙)。

 

で、この1.5Lクッキングポットは、そこそこかさばります。

この中の空間を上手に利用したいものです。

もっぱら鍋として使いますが、四角いインスタントラーメンがそのまま入るので、日清焼きそばを食べる時も持って行ったりしています。鍋の具材やらラーメンやらはこの中に入れます。

 

鍋なら2〜3人分は賄えるでしょう。

 

雪上ではまだ使ったことがないけど、晩秋の八経ヶ岳で、寒風の中ガタガタ震えながらうどん鍋をして体が温まったことがあります。

そう、気温が低くてもこれならちゃんと煮込めるのです。

寒い中でいくら火力を上げても沸騰しなくて、なんとなく食べよか、なんてことはもうありません!って、普通そんなことないか(笑)

 

夏にはお湯を沸かすのに苦労はないけど、晩秋から春にかけては、活躍すること間違いなし!

オリンパス タフカメラTGー5を滝ツボで使う

 

1.これも立派な山道具!

最近、山道具(?)に仲間入りした新参モノ。OLYMPUS TG-5です。

新参モノとはいえ、いきなりその存在感を見せつけました!

  

 

まず買う前に期待した性能は、

・防水防塵が確かなこと

・落としても岩に当たっても壊れないこと

です。

 

最近のデジカメは何使ってもそこそこ綺麗に撮れるので、画質は二の次。

 

ちなみにメインに使っているカメラはOLYMPUS PEN Lite E-PL7、主に単焦点レンズを使っています。

 

さらに、買う決め手となったのは、

・F2.0の明るいレンズ

・1㎝まで寄れる驚異的マクロ

・焦点距離が25ミリで広角(35mmカメラ換算)

でした。

 

マクロ機能は、山で花を撮りたいという相棒のニーズに応えるもの。

 

三峰山でデビューして、氷ノ山のシャワークライミングでいよいよ真価発揮!

 

まだまだ使い始めたところだけど、とりあえず画像のご紹介です。

 

2.接写(顕微鏡モード)

 三峰山の八丁平で、寄ってきたチョウチョです。

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カレーメシに寄ってきた。

カメラを寄せてもなぜか逃げない。

 

いやいや、これ花ちゃうやん!

そう、花も撮りました。

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オトコエシ(らしい)

 

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トリカブト!(かな?)

 

接写はなかなか難しい。

手ブレ防ぐために絞りを開放すると、ピントがなかなか合わなかったり、風があると被写体ブレしたり…構図のセンスも問われますね!

 

9月2日、おらが山の麓、というか須磨の阪神高速高架下で撮った3枚です。

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 顕微鏡モードです。三脚があれば撮りやすいのに...手持ち撮影です。

 

3.防水機能

今度は氷ノ山シャワークライミングにて。

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ツヤツヤしてます。

 

いやいや、ここでは防水性能を体感しなきゃ!

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これ、水中ですよ!わかりにくいですよねぇ。

 

実はこの程度ならiPhone7でも撮影できます。

 

そしていよいよ、滝での撮影に挑戦です。

 出合滝の左の滝、こんな感じです。

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滝ツボが浅いので、行けちゃいます。こわごわと滝の下へ!

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いやー、すごい水圧!

ライフジャケットにあたる水音が凄まじい。傘の耐久度テストにいいのではないでしょうか。

 

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滝ツボの流木の下から、上に向けて撮影!

もちろん顔は上げられません!カメラだけ適当に上に向けて撮りました

 

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これは出合滝の右の滝。

滝に段がない分直接上から落ちて来て、こちらの方が水圧がすごい!(気がした)

 

と、いきなり過酷な条件での撮影をしてしまいました。

 

TG-5の防水は水深15mなので、滝の水圧が仕様の範囲内だったかどうか...実はちょっと疑問ですが、その後もちゃんと稼働しています。

 

レンズがシャキッと水滴を弾くので、滝の飛沫が飛んできても、ジャブっと水に浸ければ問題なし!

 

山では、土砂降りの中で撮影することもないでしょうから、十分すぎる防水性能です。

 

ちなみに、TG−5にはプロテクターをつけています。落としたり岩に当たっときにはやはり不安ですから。

プロテクターをつけるためには、さらに別売のアダプターも買う必要があります。

プロテクターとアダプター合わせて5,000円ほど。わざわざ別売のアダプター買わなくても付けられるようにしてほしい...

 

沢にも、もちろんプロテクターをつけたまま入ったんですが、一瞬で曇った!

やむを得ずプロテクターを外しました。

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外すとこんな感じ

よく見ると、ガイドさんも同じTG−5を持っているじゃありませんか!

やはりオンリーワンなデジカメなんですね(いや、ニコンやリコーも防水カメラ出していますが)。ガイドさんもプロテクターを付けていませんでした。

 

まぁ、特長はホームページに書いてあるので、これから使っていくうちに、何かしら改善してほしい点を見つけたらまたレポートします!

 

こういうものって、買うときには特長だけでなく、弱点を知っておきたいですよね!

  

スバルXVで快適車中泊!

 

車中泊に適した車はいろいろあります。

おそらく、典型例は8人乗りのミニバン。シートをフルフラットにすれば、さほど苦労なく車中泊は可能です。妹夫婦はステップワゴンで家族5人(大人2人に中学生1人と小学生2人)が2泊3日の車中泊を楽しんでいます。家族5人ともなれば、ホテルに泊まるとけっこう予算がいりますもんね。

 

わざわざ車中泊のために車を買い替えることは、そうはできません。

 

ということで、

僕の新たな愛車、スバルXVでの車中泊に挑戦です。

XVではさすがに家族で車中泊、というわけにはいかないけど、山登りの際、大人2人でなら可能ではないかと。

XVの室内はいわば標準的な広さ・つくりで、後部座席はリクライニングしたりスライドしたりできません。

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標準的な室内

6:4の分割で前に倒せますので、そうすれば荷室との段差が少々あるものの、フラットな空間ができます。

 

そうすると、リアゲートから倒したリアシートのヘッドレストまで縦の長さは145センチ。

寝る人の身長にもよりますが、173センチの僕ではひざがかなり曲がります。

このままで寝られなくもないけど、快適さを求めて少しづつアイテムを投入します。

 

まずはアルミマットで段差を埋めます。

段差は約5センチほど。

 

ホームセンターに売っている厚みのあるアルミマットを用意します。たまたま我が家にありました

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アルミシートのサイズ:幅90㎝×長さ180㎝×厚み3㎝

これをたたんで荷室に敷くと、段差はかなり埋まります。

 

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こんな風にたためるものがいいでしょう

このアルミマット、軽いし汚れ防止にもなるので、常備アイテムにもオススメです。

ちなみに、寝るときは滑らないようにスポンジ側を上に、普段は汚れが取れやすいようにアルミ側を上にするといいです。

レジャーシート 極厚 15mm 折りたたみ式 レジャーマット 幅 100cm 厚手

 

 

次は縦を伸ばすために、

助手席の後ろ側にできるスペースを埋めます。

 

何でもいいんですが、そこそこの体積が必要です。丸めた布団では、重さ加わると沈みこむのであまり適しません。

 

人それぞれで工夫があると思うけど、僕の場合は

クーラーボックスを使います。

クーラーボックスは、特に夏は重宝しますので一石二鳥です。 

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クーラーボックスのサイズ:縦32㎝×横49㎝×高さ40㎝

助手席を前に詰めると狭くなるので、クーラーボックスを置いてちょうどの位置まで助手席を下げます。僕のドライブポジションよりは多少狭くなりますが、窮屈というではありません。

クーラーボックスの上には頭が少し上がるようにテントマットを適当にたたんで置きます。

 

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次にシュラフマットを敷きます。

実はイスカのマットレスやモンベルのアルパインパッドなど3種類持っているんですが、最近はモンベルのフォームパッド150に落ち着いています。なのでこれを使います。

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モンベル フォームパッド150

頭の位置から2つ重ねて敷くと、段差も気にならなくなって、だいぶ快適な寝床となりました。

モンベル(mont-bell) フォームパッド 150 1124628 FRGN キャンプ用品 マット (Men's、Lady's)

僕は枕もほしいので、普段車内で使っている無印良品のネックピローが枕がわりです。

 

完成!

こんな感じ。

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無印良品 ネックピロー

これで縦の長さが165センチ確保できました。

身長からは10センチ近く短いですが、足は少し曲げればいいだけなので、快適な睡眠ができます。

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なんか狭そうに見えますね...

走行中にどちらかが寝るならこんな感じ。

もちろん、運転席の後ろ側を倒してもいいです。右側の方が広いです。

ポジション的に、なんとなく助手席の後ろの方がお互いに会話しやすいので、僕らの場合はこんなスタイル。

 

スバルXVだと、走行中の騒音や振動が少ないので、結構ちゃんと眠ることができます。

とはいえ、快眠のためにもスピードはできるだけ控えめに!

  

厳選!山道具〜メスティンを知れば山メシが10倍楽しくなる

 

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メスティンって、ご存知ですか?

モンベルなどでひっそり?と売られている、スウェーデン製のアルミ製飯ごうです。

大きいのと小さいのがあって、私たちが愛用しているのはTR-210という、750mlの小型のもの。

 

メスティンって、めちゃくちゃ使いやすい。

じゃあ、その使いやすさの理由ってなんだろう・・・

 

ご飯が簡単に炊けるから?

お鍋にもなるから?

長方形でザックへの収納が楽だから?

中に収納もできちゃうから?

 

いやいや、枕にもなっちゃうとか?

 

おっと、使い方を決めつけてはダメ。

使う人のアイデアしだいです!

 

こいつはまずはじめに手をかけてやらないとダメなやつで(手をかけると愛情もわくのです)、買ったらまず、ひと手間かけてあげましょう。

情けは人の為ならず、かけた手間は自分に返ってきます。

 

使い始めて約1年半。

ヘコミやキズも大切な個性、使用感も出てきて、シンプルなものだけど、私たちにとって世界でただ一つのものっていう愛着があります。

 

この度、2台目(2代目じゃないですよ!)を買ったので、

この機会に使い始めの儀式をご紹介です!

メスティン使ってのいろんなヤマ食は、今後少しずつ紹介しますね!

 

ではでは、、メスティン使い始めのまき〜

 

 

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トランギア・メスティンTR-210

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イラストにあるように、総アルミ製のとってもシンプルでローテクな飯ごうですが、

使いやすいのなんのって、これが万能選手なんです。

 

仕様では1.8合炊けるとありますが、なんとか2合まで炊けますよ。普段は2人で1.5合炊きにしてます。

  

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開封してフタを開けると、中に取っ手が入っています。

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中に入っているのは取っ手

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このようにハメます

 

メスティンは総アルミ製なので、買ったらまず、

①バリ取り

をしましょう。

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表面加工されていませんから、特にフチにはバリが残っていますので、バリを削って馴染み良い手触りにしましょう。

バリを取るには、金属やすりや紙やすりがgood。あればそれを使ってください。

僕も1台目は荒目と細目の紙やすりを買ってきてバリ取りしました。

 

しかし2台目となると、家にあるものでできないか考えてみて、爪切りのヤスリと鋼タワシで試してみました。うまくいったと思います。

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ぱっと見、雑いですね〜いやいや、10分ほどかけて丁寧にしましたよ!

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使用後

もう少し綺麗にできそうですね。

バリが取れたかどうか、実はなかなか肉眼ではわかりにくいと思います。

正直なところ、手触りで確認です。

 

バリを取る前は、指で撫でると皮膚の表面が削られそうな感触があります。

バリが取れたら、指で撫でてもローラーをかけているような感触になります。

あまり神経質にならなくて良いでしょう。

 

本体と同じように、フタもバリ取りをします。手を抜かないようにしましょう。

 

そして次は

②シーズニング(お手入れ)

をします。

所要時間はだいたい30分程度。

 

これはアルミ臭や加熱した際の黒ずみを防いだり、汚れや焦げがつきにくくなるコーティング的な役割があります。

いわばお化粧、いや日焼け止めといったところでしょうか。

 

この作業は時刻を選びまして、ご飯を炊く前が望ましいのです。

というのも、アルミのシーズニングには米のとぎ汁を使う。

科学的な根拠は実は知らないけど、実際に使ってみて、この作業が決して無駄ではないことは実感です。

 

シーズニングに使う鍋は、あらかじめ大きさを確認しておきましょう。

メスティンは長さが17センチあります。

直径22センチの鍋でちょうど良いくらい。あとは深さの確認もお忘れなく。

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沸騰したら本体、フタを入れます

この度は3合のお米を何度か研いで、鍋がひたひたになる量のとぎ汁を用意しました。

濃い方がいいと思いますので、4合や5合のお米でももちろんOK!

 

火にかけて沸騰させます。本体とフタを静かに沈めます。トングがあると便利。

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グツグツ煮込みます

はい、完成!

待つこと約30分ほどで火を止め、さっと水洗いして出来上がり!

時間は特に決まりはなくて、5分で十分という人もいれば、30分程度必要という人もいるようです。

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いつデビユーしようかな〜

これをすることによって、まずアルミ臭は感じたことがありません。

 

 

それから、ご飯を炊いているとき、チリチリっと焦げ臭い匂いがしてきて、やばいっと慌てて火を止めたところで、おコゲはできても焦げ付かない!

 

お鍋したり、フタでウインナー焼いたり、いろいろなことしましたが、焦げた汚れが取れないなんてこともない。

 

使用頻度にもよりますが、半年〜1年に一度くらいはこの作業をすればいいでしょう。

 

決して無駄ではないので、どうかこの手間を惜しまずに!

手間と時間をかければ、自分にとってただ一つの道具になりますよ!
 

山道具って、テントでもシュラフでも靴でも、使う前後のメンテって欠かせません。

メンテも山登りのうちと、楽しみながらしたいものですね(と思うことにしてます)

 

あわせて、ウインドガード(風よけ)もあると便利ですよ。


ウインドガード 00065