愛しの山道具たち

山で活躍する道具のご紹介

OMM ULTRA15

 

OMM  ULTRA15

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近頃はいろんなブランドからトレランザックが出てて、使う人それぞれにマッチしたいろんなタイプがあります。

 

人によってはレースの距離に応じて2、3種類のトレランザックをお持ちではないでしょうか?

僕は、モンベルのクロスランナー15を10年くらい使い続けていて、もうボロボロ。

最近はレースにはほとんど出ることがなくて、半日程度のハイキングで使うのがもっぱらです。

 

六甲で見かけるトレイルランナーを見てると、体にぴったりとした小容量のザックがトレンドのようです。15Lもあれば、トレラン用というより、ハイキング用になるかもしれないですね。

 

普段、ハイキングでOMMのCLASICC32をよく使うんですが、使い勝手がいいので、最近買い足したのがコレ、ULTRA15。

 

期待どおり、実にいい。

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何がいいって?

 

背負ってわかるこれの良さ

正直なところ、デザイン的なスペシャル感はなんもない…

一言でいうと、背負って歩いた(走った)時の負担感がすごく少ない。物の出し入れもカンタン。

軽さ、ショルダーハーネス・ウエストベルトの厚み、背面の長さ、荷室の形など、トータルバランスが絶妙なのです。

もちろんハイドレーションも装着可能。

 

ちょっとしたハイキングで使い勝手がいい。カッパ上下に水、行動食、財布・鍵など最低限のものが十分入ります。背面の内側には取り出して使えるマットが入ってて便利。

 

ショルダーハーネスの形も腕が動かしやすいデザインになってて、はじめは、なんかフィットしないなと思ってた肩のダブつきも、腕を動かしやすくするためのデザインと気づき、こりゃすごいと感心。

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プラ製の輪っか(と言うのかな?)があって、ボトルホルダーなどもしっかり固定できます。

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パッと目を引く斬新さはないものの、細部の作りが実用度抜群です。

 

ちなみにこの大きさ、小さくてザックカバーは付けにくいけど、10〜15Lくらいのスタッフバックを中に入れて使うと、雨天でも中身は濡れずにすみます。

 

OMM、さほどメジャーとは言えないブランドかもしれないけど、もはや手放せない一品。

 

トレランでもハイキングでも、いろんなところでいろんな人が使える、かなり汎用性の高い実力派です。

 

あえて注文するとすれば...

もうちょっと、値段が安かったらなぁ…

あと、チャックが噛みやすいのがちょっと残念。コツみたいなものがいります。

 

冬山ウェア finetrack メリノスピンサーモ

 

ファイントラックってどんなメーカー?

以前、スキンメッシュとドラウトエアーをご紹介した、ファイントラック

日本製ですので、値段は全体的に高めな気がします。

 

以前もご紹介したように、僕が思うこのメーカーの最大の特長は

自社開発の素材による、ウェアの汗処理の機能性が高いこと。

 

この度ご紹介するメリノスピンサーモは、L2に分類されるようです。

 

L1:ドライレイヤー

L2:ベースレイヤー

L3:ミッドレイヤー

L4:ミッドシェル

L5:アウターシェル

 

つまり、ドライレイヤーの上に着ることが想定されています。

僕にとって、ウェアでこれは間違いないと自信を持ってお勧めできる組み合わせに、

L1:アクティブスキン

L2:メリノスピンサーモ

があります。

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冬山ではフード付きのものを何枚か用意しておきたいんですが、一番ベースになるのがこのメリノスピンサーモ。

「メリノスピン」とは、ファイントラッックのホームページでは

機能性ポリエステルの「吸汗拡散性」、「繊維強度」に加え、ウールの「保温性」、「調湿機能」、「抗菌防臭性能」を共に引き出し、相乗効果を高めています。

とあります。

 

僕が実感できるのは、ウール特有の保温性と吸汗拡散性≒速乾性 です。

汗かきの僕には、どちらも必須の機能。

速乾性は、洗濯した時に乾く速さでも実感できます。

冬山ではアンダーにウールを着ることが多いと思います。ウールの温かさに速乾性を加えて、さらにフィット感抜群のフードがついたのがこのメリノスピンサーモです。

 

その下にアクティブスキンを着ることで、相乗効果でしょうか、抜群の快適性と安心感が得られます。

肌とメリノスピンサーモとの間の隙間をアクティブスキンが埋めてくれる感じがあります。

 

雪山でも、ザックが重かったり、軽ければペースが早すぎたりして、僕は必ず汗だくになってしまいます。

汗をかいた状態で休憩していると、この組み合わせを着ていても、しだいに寒さを感じてきます。それでも凍えるほど冷えずに済んでいるのは、この組み合わせの相性の良さがあると言えます。

同じファイントラック製でメーカーが推奨しているので、当たり前といえば当たり前。でも自分で体感できるかどうかは、経験しないと分かりませんよね。

あ、もちろん、上に何も着ずに、長袖Tシャツとしても着れます。ただ、ピタッとしますので、僕はちょっと...ボディラインがムリ(涙)

 

 


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厳選!山道具 炊飯をもっと簡単に!Esbit(エスビット) ポケットストーブ スタンダード

ガス以外の燃料になんとなく興味があって

正直に言うと、これは衝動買いそのもの。

石◯スポーツで、目的だったソフトシェルを買い、レジに向かう途中のコッヘルコーナーでふと目があった。とそのとき...

以前、ホテルに泊まった時の夕食で、オリジナルの釜飯を炊くサービスがあって、それは米の入った土鍋に自分で好きな具をトッピングし、固形燃料で炊くというもの。火加減も必要なく、固形燃料が燃え尽きたら炊き上がり、と実にシンプル。

で、それが普通においしい。

あ、これが山でできたら楽チンだな、と思っていたその記憶が、そう、突如としてそのときよみがえったのだった(歳がいくと、記憶の引き出しが開かなくなったり突然開いたりするのです)

完全にトリコになって、数分間、悩んでしまいましたが、エイっと決心して買って帰ることに!1,500円なり。

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ほら、シェラカップも置けてしまう!

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さっそく、愛しのメスティンで炊飯に挑戦です。

今回は、とりあえずキッチンで。野外ではまたの機会に「山ごはん」でご紹介することにしましょう。

 

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すっぽり入ります

ちなみにこれを買った時には、4g×20個の固形燃料も付属しています。4gで約5分の燃焼時間。炊くのに30分はかかるだろうと思い、14g(約12分燃える)×6個の燃料も買いました。

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ドイツ製なんですね。

メスティンに米1合を浸しておいて、下準備はOKです。 

点火

ポケットストーブを直角に開き、14gの固形燃料を置いてライターで火をつけます。

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ストーブの中央には燃料を置く窪みがあります

ライターで炙ること4、5秒で着火、じわっと炎が大きくなります。

すかさずメスティンをセット。

 

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5分ほどで吹きこぼれてきたので、いったん混ぜます

土鍋と違って、メスティンは薄いアルミ製の箱です。ほんと、飾り気のないただのハコ。

なので、ガスで炊くときもそうですが、火が真ん中にしか当たらないとムラができやすいので、吹きこぼれてきたらいったんコンロから下ろして蓋を開け、スプーンなどで軽く混ぜます。

ガス以上に、真ん中にしか火が当たってないように見えてちょっとムラが気になります。

5分ほどで吹きこぼれたので、混ぜます。意外と早い。

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10分過ぎると、固形燃料の炎が小さくなる

まぜて蓋をすると、数分で再び吹きこぼれてきます。フタに重しを置いておきましょう。あとは放置。

 

燃焼時間は約12分とあり、10分過ぎるとだんだん炎が小さくなってきました。

屋外で風が強いと、燃え尽きるまでに消えるかも…

 

さて、2個目の燃料をセットしよう、あ、その前にいちおう炊き具合を確かめておこう

 

と蓋を開けてみると、お!なんとなくもう炊けてるんちゃう?って感じ。

なので、とりあえずメスティンをひっくりかえして蒸らすことに。

 

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ススがついてます。簡単に洗えました

ちなみに、ストーブの底に敷いていたジップロックは、熱で溶けることなく、いちおう無傷。台にさほど気を使わなくても済みそうです。とはいえ、もう少し検証が必要か?

 

炊き上がりやいかに?

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ほんのりおコゲも

いやー、できました!つやつやのご飯です。(写真はイマイチかもしれません...)

なんと簡単な!!ムラもありません。

休暇村で釜飯を炊いた時と同じく、火加減不要、燃え尽きるまで待てばいいだけ、

しかもたった12分!!

なんと手間いらずなことでしょう。(いや、途中で一度まぜましたが)

とっても感激です。

次は山で挑戦です。

このポケットストーブ、これからの活躍に期待大ですね!

 

  

厳選!山道具 雪山でもSHOWAグローブ 防寒テムレス!

雪(冬)山用のサブにもオススメ!防寒テムレス

夏山用にもご紹介したショーワグローブ、雪山にはこれ、防寒テムレスです。これはさらにコストパフォーマンスが優れているのではないでしょうか。雪山では、いくつかグローブを持って行くでしょうから、予備として重宝すると思います。僕はこれをメインに使い、モンベルのグローブをサブに持って行っています。普通とは逆?

テムレスの下は、モンベルのインナーグローブ。 

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特長は?

当然のことながら、保温性があります。裏起毛となっており、雪山でも低山または春山であれば十分に使えます。もちろん、状況によってはインナーグローブが必要です。マイナス60度でも柔軟性を保つとのこと。僕にはオーバースペックですが。

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通気性

通気性が確保されていますので、蒸れることはありません。蒸れが水分となりグローブの中にたまると、凍傷など命取りになりかねないと思いますが、インナーグローブの性能にもよるところが大きいと思います。

 

細かな作業が出来る

このグローブも作業用の軍手だけあって、手先が丸く加工されているので、カメラのシャッターも簡単に押せます。この操作性に関しては、確実に他ブランドの山専用グローブよりいいのではないでしょうか。

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耐久性

これを使って岩登りしないと思うので、耐久性に問題はないと思われます。ピッケル、ストック、テントの設営、スコップなどなど、十分に役立ちます。

価格

一般的な雪山用グローブに比べて、約1/10程度で、1,500円前後でしょうか。

たまたま近くのDIYにはあったんですが、ないお店もあるようです。

 

夏山と異なり、雪山用には予備のグローブも必要なので、とても重宝します。

大晦日に大山に登った際には、(特に観察していたわけじゃないけど)二人ほどがこのテムレスを使っているのに気がつきました。だいぶんメジャーになってきた気がします。

 

 

弱点は?

デザイン

オシャレな感じはしませんが、妙な所有感があります。

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腕時計が隠れる程度の裾がありますが、絞りはないので、そこは人によっては大きな判断材料かもしれません。

 

最後に

雪山と一言で言っても、高度や時期、天候が違えば環境は全く異なります。

徐々に低山から試してみると良いと思います。
 

 

  

ハイドレーションシステムを使ってみませんか?

 

 まだ聞きなれない方が多いかもしれません。

レースに参加する人が使うんじゃないの?とか、なんかチューブが大げさに見えるわ〜、と思ってる方もいるのでは。

 

ハイドレーションシステムとは

簡単にいうと、ザックに1〜3Lのタンクを入れ、そこからチューブを胸元まで出して、飲みたい時に歩きながらでもチューチュー飲めるシステムです。

見た目、背中からチューブが出てきて、なんじゃありゃ?という姿になります。

このシステムを使うためには、ザックが対応していることが必要ですが、最近の登山用ザックは、トレラン用に限らずほぼ対応しています。

 

ザックにはどうやって装着するの?

対応しているザックには、中の背面内側にタンクを入れるポケットがあります。

 

やり方は簡単。

1.タンクに水(とかお茶とか)を入れる

2.タンクにチューブをセット

3.ザックのポケットに入れる

4.チューブをザックから出す

 

ザックにもよりますが、ザックの上部に「H2O」と書かれた場所にチューブを中から外に出す穴がありますから、そこからチューブを外に出します。あとはザックの肩のヒモに通せばセット完了!

 

使うシーンは?

おそらく、トレランのレースから普及し始めたのではないでしょうか。僕は10年ちょい前から数年間トレランレースに参加していましたが、当時からレース参加者にとっては、ほぼ必需品。

トレランザックも今のようにたくさん種類があったわけではありませんが、だいたいどれも対応していたと思います。

水分補給するたびにザックを下ろしていたのでは時間がかかりますから、このシステムで手軽に飲めるわけです。

でも手軽に飲みたいのは、レースに限ったことではないですよね?登山の時も、時間短縮する必要がなくても、わざわざザックを下ろさなくても飲めることに越したことはありませんから。

 

タンクの容量

ハイドレーションはいろいろなメーカーから出されていて、容量も1〜3Lくらいのタンクがあり、自分に合ったものを選びます。

個人差があるし、大は小を兼ねますが、通常のルートなら小屋など補給箇所があるので、2Lあれば足りることが多いでしょう。

行程にもよりますが、ボトルホルダーを胸につける場合もあります。容量がだいたい500mlくらいですから、これと併用することもあり得ます。というか、僕はそうしています。ちなみにトレランレースでは胸元にダブルボトルのスタイルの人もいます。

僕は汗かきなので、水分は十分持つことにしていて、テント泊の際は、飲料用にハイドレーションにお茶2Lとボトルホルダーに500ml、ポカリ1Lは持っていきます。あと食事用に水1L程度。水分だけで4、5キロ。お、重い。

 

便利なんです、とっても

僕が山を登るとき、ずっと前は50分歩いて10分休憩って感じにしていましたが、最近、登山の時にもハイドレーションをつけてチューチュー飲みながら、休憩といっても1、2分立ち止まるくらいで登っています。

別に急いでいるわけじゃないんだけど、この登り方でいいのかどうか...疑問ですが、相棒は初めて登った時からそんな登り方になっています。

さらに、タンクごと冷凍できるのがすごくいい!夏は絶対に冷凍します。体温でいい具合に解かしながら、常に冷え冷えのお茶が飲めます。ザックの生地の厚みにもよりますが、多分、背中を冷やす効果もあると思います。

 

イマイチなところは?

僕が使っているのはCAMELBAKとプラティパス。お値段が少々...高めです。もしかすると大きなハードルかもしれません。使ったことがありませんが、他に安いのもあるみたいです。

 

それから洗うのがちょっと面倒。チューブを洗う細いタワシが売られていますが、これまた高い。僕はサーっと水を流して済ませています。

もう一つ、残量が分からない。背中に入れているので、タンクが見えませんから。飲んだ量を感覚で記憶しましょう。(意外と分かります)

洗った後も乾くまで時間がかかります。

 

使い分け

ハイドレーションは飲料用ですから、もちろん、料理や珈琲、紅茶など用には別に持つ必要があります。

以前のボトルはアルミ製が主だったと思いますが、最近は樹脂製のものや、モンベルやプラティパスなどのソフトボトルがあって、とても便利になった気がします。

樹脂製のものは軽いし口が広くて洗いやすいし、ソフトボトルは凍らせることができて、中身がなくなれば丸めて小さくできます。

ソフトボトルは、一度落として破裂したことがあるし、耐久性はアルミや樹脂製に劣る気がしますが、それでもなお、冷凍&折り畳みのメリットは大きいです。

テント泊縦走の時はボトル類はフルラインナップで装備します。アレコレと準備が手間ですが、慣れて来たらそれぞれの特長を生かして、とても便利な山行となりますよ。

 

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厳選!山道具 六甲全山縦走に最適!TNF エンデュラスハイクミッド GORE-TEX

  

六甲山って?

六甲山は、兵庫県南東部に位置し、宝塚から西へ西宮市、芦屋市、神戸市にまたがる東西に長い山域です。

六甲山と言えば、六甲最高峰(931m)を含めた東西に広がる大小の山々を含めた山域をいう場合と、この最高峰そのものを指す場合があります。

 

例えば、100万ドルの夜景はどこから見るの?と神戸の人に聞けば、おそらく摩耶山(掬星台)、という答えが多いでしょう。また、新田次郎の小説「孤高の人」に出てくる高取山は、周囲を道路や住宅地に囲まれた西部の山です。

つまり、この摩耶山や高取山をはじめ、菊水山、鍋蓋山などは、「六甲山系」に含まれますが、六甲全山縦走の時以外、実は「六甲山」と意識することはあまりありません。

 

六甲全山縦走を西から歩くと、主にこんな山々を歩きます。高低差のある山を抜粋。

六甲山 鉢伏山•旗振山•鉄拐山
(六甲山系) 横尾山•須磨アルプス
  高取山
  菊水山
  鍋蓋山
  摩耶山
  六甲山(最高峰)
  大平山

 

神戸は山と海に挟まれた東西に細長い街で、中心地の三宮から、南へ歩けば15分で海へ、北へ歩けば15分で新神戸駅の登山口です。新神戸駅は山裾にあって、六甲山系を東西に貫く長いトンネルのわずかな隙間につくられています。駅舎の下は摩耶山への登山口で、そこはもうイノシシのテリトリーです。

 

六甲山系の南側は市街地や住宅地が広がっていて、北側にも住宅地や有馬温泉もあります。そのため、南北をつなぐ道路や私鉄、地下鉄が通り、さらにケーブルカーやロープウェイもあります。

登山道は縦横無尽にあり、幹線と呼べる登山道からケモノ道的登山道まで様々。

舗装道路も整備されて、実は山頂付近に車でも行けてしまう。昔は走り屋のメッカでもありました。

今では、ロードバイクやMTB、トレランなど、登山以外にも様々なアクティビティに親しまれています。

 

六甲全山縦走

そんな六甲山系を舞台に、六甲全山縦走大会というイベントがあります。神戸市が11月に主催するものと、兵庫労山が3月に主催するものがあります。いずれも、西端の須磨浦公園から東端の宝塚まで約56キロを1日で歩くイベントです。

都市型ロングトレイルなので、マラソンみたいに途中で棄権することが容易なのも一つの特徴と言えるでしょう。

ちなみに、この全山縦走大会は、イベントの都合?によって須磨区の須磨浦公園を起点としますが、垂水区の塩屋駅付近が西端です。塩屋駅周辺は狭い住宅地なので、イベントの出発地には適しません。

ちなみに、このイベントで走ることは禁止。

走りたい方は、こちら六甲縦走キャノンボール大会というマニアックなレース(?)に参加してみてはいかがでしょう?全国からマニアな人たちが集います。縦走が片道では物足りなければ、往復コースや1.5往復コースなんかもありますよ!骨の髄まで六甲山を楽しめます。

全縦では靴こそ重要

さて、本題です。

この六甲全山縦走、いわゆる全縦は、高い山がないとはいえ、特に前半の西部地域は、低山の登り下りが繰り返される山域です。登山道は歩きやすいですが、住宅地を通るので舗装路も歩きます。低山ばかりとは言え、踏破すると累積標高は約3,000mと言われていますから、まずは相応の体力が必要です。

行程が長いんですが、途中に自販機やコンビニがありますから、ザックは小型で可能です。山登りの人にとって、途中自販機でお茶を買うのもなんか抵抗がありますけどね。

そんなわけで、装備で特に重要になるのは靴、というわけなんです。

僕はトレランみたいに走らない場合は、たいていミッドカットの靴を履きます。以前、左足首を捻挫して以来、足首保護には気を使っています。

疲れて下りでスリップ、なんてこともあり得るし、つま先保護のためにもミッドカットがおすすめです。

 

ノースフェイス エンデュラスハイクミッド

このノースフェイスのエンデュラスは、まさに六甲山系を歩くために買いました。

もちろんミッドカットタイプです。 

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スペック

定価:19,940円(税込)

防水 ゴアテックス
重さ 435g
woman 394g
ソール ビブラム
サイズ 7〜10.5(US)
woman 5〜9
備考 ミッドカッド、幅は普通

 

得意とするシーン
行程 日帰り ◎
小屋泊まり ◯
ザックの目安 〜20L
トレイル 一般道 ◎
岩場•鎖場 △
舗装路 ◎
例えば… 六甲山全域 ◎
大山(鳥取県) ◯

特長は、ソール含めて全体に柔らかくてしなやか。さらに、軽いこと。

一般的なトレッキングシューズと比べると、柔らかすぎて頼りなさを感じるくらいです。柔らかいので、多くの足型にも合うことでしょう。

とはいえ、ソールはビブラムなので、トレッキングシューズとしての耐久性とグリップ力があり、しかもゴアテックスなので防水仕様です。

 

そしてなんといっても、この靴は歩きやすい。

柔らかいので、足にフィットしやすく、足先や膝などに負担がかかりません。

これまで書いたように、途中長い舗装路があったり、重いザックを背負う必要がなかったりする全縦では、数あるトレッキングシューズの中でも、最高のパフォーマンスを持つと言えます。

 

弱点

価格が高めなこと。ゴアテックスなので仕方ない部分はありますが、ノースフェイスだから、というのはありますよね、きっと。

トレッキングシューズとしては全体に柔らかいので、重いザックを背負うのには適しません。

それから、あえて言えばグリップ力。弱点というほどでもなく、まぁ、普通です。やはりモンベルのトレイルグリッパーのグリップ力には及びません。

ゴアテックスとは言え、ミッドカットですから、例えば短パンだと雨がふれば足首から浸水しやすい。ゴアテックスの欠点としては、いったん浸水すると、なかなか水が抜けないこと。なので、足首から浸水しないよう、雨天ではスパッツをするなど工夫する必要があります。

 

初めて買うトレッキングシューズとしてもイチオシです

いいとこ、そうでないとこ書きましたが、トータルバランスで考えて、これは自信を持ってオススメできるトレッキングシューズです。

どんなに軽くてカッコよくても、足に合わなければ履けない靴は、何の役にも立ちません。でもこれはおそらく多くの人の足に合うでしょう。その上で、軽くてトレイル・舗装路ともに歩きやすい、実は類い稀な登山靴なのです。

 

初めてトレッキングシューズを買う時は、メーカーとかよくわからないし、今後どれだけ履くかも分からないし...って、思いますよね。

これは、履き心地も一般的な運動靴とさほど違いはなく、しかも防水なので雨や雪の時にも履ける強みがあります。徹底的に使い込んで履き潰すくらいのつもりで買えば、決して高い買い物ではありませんよ!

 

雑記

今のように登山道が整備されていない頃、加藤文太郎は1日で須磨から宝塚まで縦走したあと、自宅に歩いて戻ったと言われています。

現代のように整備された登山道を最新の装備で歩くのでさえ、決して容易ではありません。

大正〜昭和時代の彼に想いを馳せながら六甲山を歩くと、彼のすごさが実感できるかもしれませんね。

厳選!山道具 グローブはSHOWAライトグリップ コストパフォーマンス最高!

もしかして軍手⁉︎

そう、いわゆる軍手の一種です。

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引越し作業などで抜群の効果をもたらす、滑り止めのコーティングがされた軍手です。

僕が使っているこの軍手、いやグローブは、ショーワグローブ(株)が出しているSHOWAライトグリップ。これを作業用、という領域だけで使うのは実にもったいない。実は、山で使っても機能性抜群なんです。

 

特長

グリップ力

天然ゴムを手のひらに薄くコーティングすることによって、抜群のグリップ力と柔らかいフィット感があります。ポケットに手を入れにくいくらいのグリップ力があります。

テントを設営するときにも、あると便利。

 

通気性

手のひらがゴムといっても、手の甲は通気性に優れているので、蒸れることはありません。

多少の保温効果はあるものの、夏山でも不快感はありません。

 

細かな作業が出来る

手先が丸く加工されているので、カメラのシャッターも簡単に押せます。このあたり、さすがに作業用だけのことはあります。

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耐久性

使い方にもよると思いますが、数度の登山くらいで破れたり穴が開いたりはしません。作業用だけにタフです。

僕は破れる前に片方落としたので、買い直しましたけどね。ゴミになっちゃったんだろうなぁ。反省です。

価格

何しろ安い!1組400円前後です。

え?軍手にしちゃ高いって?

たしかに。でも、各種メーカーの登山用グローブと比較してみてください。1/10くらいの価格ですよね?これが最大の強みかもしれません。

 

山で使うシーンは?

ストック

僕は、ストックを持つときにはたいてい使っています。

ストックを持つ、持たないは登る山にもよるんですが、力を入れなくても滑らないので助かります。

 

岩やクサリをつかむ、ハシゴでも

それから岩場や鎖場を歩くとき。

僕は高いところが苦手なので、手を使うシーンはあまり得意ではないんですが、岩場で手を使う時こそ、抜群の効果を発揮します。

薄いので、岩場に手をかけるときもある程度の感触が得られます。

もちろん、クサリをつかんだりハシゴを登る時も、ギュッと握れます。

クサリ場では、手をクサリに滑らしながら移動しますが、この時はちょっと滑らしにくい。

あ、ひとつ言うと、僕の登る岩場って、あくまで一般ルートです。

剱岳、八峰キレットなど。いわゆるバリエーションはしません。怖い。

 

シャワークライミング!?

シャワークライミングでも使ってみました。

濡れても重くならないし、冷たくもならない。水抜きもできるので、中に水がたまることもなく、快適でした。乾きも意外と早く感じました。

 

弱点は?

スマホ操作

うーん、なんだろう。

まず思いつくのは、スマホ操作ができないこと。メールしないまでも、写真撮るくらいは使いたいけど、さすがに画面操作できません。できたとしても指、滑らないでしょうしね。

ちなみにiPhone7使っています。

違う時はおとなしくグローブを外しましょう。

 

耐熱性

限界まで試したことありませんが、熱には強くなさそう。メーカーの「使用上の注意」でも熱いものには触れないでください、とあります。

ちなみに天然ゴムの耐熱温度は120度らしいですが、薄いので、ゴムを通して伝わる熱によって火傷する可能性があります。

例えばメスティンでご飯を炊いてフタを開けるとき、これは使わない方が無難です。

 

デザイン

さすがにオシャレ感は…個人的には好きですが。

逆に玄人感が出るかもしれませんね!

いいものは高くても欲しい。けど安ければもちろんそれに越したことはない。

ある意味、コストパフォーマンス最強の山グッズですから。

 

どこで売ってる?

ホームセンターやワークマンで売られています。何かのついでに行ったとき、ぜひ手にとってみて、山登りする時をイメージしてみてください。

似たような製品が他にもたくさんあります。これしか使ったことないですが、もちろん、他にも使えるものはたくさんあると思いますよ。