厳選!山道具〜メスティンを知れば山メシが10倍楽しくなる
メスティンって、ご存知ですか?
モンベルなどでひっそり?と売られている、スウェーデン製のアルミ製飯ごうです。
大きいのと小さいのがあって、私たちが愛用しているのはTR-210という、750mlの小型のもの。
メスティンって、めちゃくちゃ使いやすい。
じゃあ、その使いやすさの理由ってなんだろう・・・
ご飯が簡単に炊けるから?
お鍋にもなるから?
長方形でザックへの収納が楽だから?
中に収納もできちゃうから?
いやいや、枕にもなっちゃうとか?
おっと、使い方を決めつけてはダメ。
使う人のアイデアしだいです!
こいつはまずはじめに手をかけてやらないとダメなやつで(手をかけると愛情もわくのです)、買ったらまず、ひと手間かけてあげましょう。
情けは人の為ならず、かけた手間は自分に返ってきます。
使い始めて約1年半。
ヘコミやキズも大切な個性、使用感も出てきて、シンプルなものだけど、私たちにとって世界でただ一つのものっていう愛着があります。
この度、2台目(2代目じゃないですよ!)を買ったので、
この機会に使い始めの儀式をご紹介です!
メスティン使ってのいろんなヤマ食は、今後少しずつ紹介しますね!
ではでは、、メスティン使い始めのまき〜
イラストにあるように、総アルミ製のとってもシンプルでローテクな飯ごうですが、
使いやすいのなんのって、これが万能選手なんです。
仕様では1.8合炊けるとありますが、なんとか2合まで炊けますよ。普段は2人で1.5合炊きにしてます。
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開封してフタを開けると、中に取っ手が入っています。
メスティンは総アルミ製なので、買ったらまず、
①バリ取り
をしましょう。
表面加工されていませんから、特にフチにはバリが残っていますので、バリを削って馴染み良い手触りにしましょう。
バリを取るには、金属やすりや紙やすりがgood。あればそれを使ってください。
僕も1台目は荒目と細目の紙やすりを買ってきてバリ取りしました。
しかし2台目となると、家にあるものでできないか考えてみて、爪切りのヤスリと鋼タワシで試してみました。うまくいったと思います。
もう少し綺麗にできそうですね。
バリが取れたかどうか、実はなかなか肉眼ではわかりにくいと思います。
正直なところ、手触りで確認です。
バリを取る前は、指で撫でると皮膚の表面が削られそうな感触があります。
バリが取れたら、指で撫でてもローラーをかけているような感触になります。
あまり神経質にならなくて良いでしょう。
本体と同じように、フタもバリ取りをします。手を抜かないようにしましょう。
そして次は
②シーズニング(お手入れ)
をします。
所要時間はだいたい30分程度。
これはアルミ臭や加熱した際の黒ずみを防いだり、汚れや焦げがつきにくくなるコーティング的な役割があります。
いわばお化粧、いや日焼け止めといったところでしょうか。
この作業は時刻を選びまして、ご飯を炊く前が望ましいのです。
というのも、アルミのシーズニングには米のとぎ汁を使う。
科学的な根拠は実は知らないけど、実際に使ってみて、この作業が決して無駄ではないことは実感です。
シーズニングに使う鍋は、あらかじめ大きさを確認しておきましょう。
メスティンは長さが17センチあります。
直径22センチの鍋でちょうど良いくらい。あとは深さの確認もお忘れなく。
この度は3合のお米を何度か研いで、鍋がひたひたになる量のとぎ汁を用意しました。
濃い方がいいと思いますので、4合や5合のお米でももちろんOK!
火にかけて沸騰させます。本体とフタを静かに沈めます。トングがあると便利。
はい、完成!
待つこと約30分ほどで火を止め、さっと水洗いして出来上がり!
時間は特に決まりはなくて、5分で十分という人もいれば、30分程度必要という人もいるようです。
これをすることによって、まずアルミ臭は感じたことがありません。
それから、ご飯を炊いているとき、チリチリっと焦げ臭い匂いがしてきて、やばいっと慌てて火を止めたところで、おコゲはできても焦げ付かない!
お鍋したり、フタでウインナー焼いたり、いろいろなことしましたが、焦げた汚れが取れないなんてこともない。
使用頻度にもよりますが、半年〜1年に一度くらいはこの作業をすればいいでしょう。
決して無駄ではないので、どうかこの手間を惜しまずに!
手間と時間をかければ、自分にとってただ一つの道具になりますよ!
山道具って、テントでもシュラフでも靴でも、使う前後のメンテって欠かせません。
メンテも山登りのうちと、楽しみながらしたいものですね(と思うことにしてます)
あわせて、ウインドガード(風よけ)もあると便利ですよ。