愛しの山道具たち

山で活躍する道具のご紹介

厳選!山道具〜スポルティバ トランゴ TRK GTX

 

スポルティバ トランゴ TRK GTX

f:id:FMK21920:20180909150800j:plain

1928年創業の北イタリアの靴メーカー、スポルティバ社のトレッキングシューズです。

スポルティバは雪山や夏山だけでなく、クライミングやトレイルランニングなど、様々なアクティビティに対応する靴を製造しています。

 

スペック

定価:27,700円(税別)

防水 ゴアテックス
重さ 約590g
woman 約500g
ソール ビブラム
サイズ 38〜49
woman 36〜42
備考 ミッドカッド、幅は広め

 

トランゴ TRX GTX は、様々な山でのアクティビティの中でも、軽微な装備で行く夏山、いわゆるトレッキング用の靴です。

GTX、つまりゴアテックスなので、もちろん防水仕様。

ただ、ミッドカットなので、実際に雨の中や足元が悪いところを歩く際は、足首から水が入らないようにスパッツした方がいいです。

ソールの爪先にクライミングゾーンがありますが、この靴で使うことはあまりないような。

 

f:id:FMK21920:20180909151225j:plain

靴についているタグには、「all man made materials」 とあります。

すべて人工の素材、つまり革などの天然素材がないということですね。アッパー素材には「高強度ファブリック+サーモテックアプリケーション」を使用とあります。これを使うことによって、革と同等の強度を保ちながら軽量化した、ということになります。

ちなみにタグには、made in china とも書いてありました。トランゴ TRKはイタリア製ではないんですね。

 

また、3D FLEX SYSTEM 3Dフレックスシステムによって、「足首をきっちりホールドしながら、自由度を大幅に高めることができる。可動域が広がることで登り、下り、トラバース時においても、フラットフッティングがしやすく安全に行動することができます。」とされています。

僕の実感で言い直すと、「足首を守って捻挫しにくくしてあるけど、ちゃんと動かせるから、例えば下りでも地面に対して並行に足をおくことができる」といったところか。

ちなみに、8年ほど前にローカットのシューズ履いてトレランの練習しているとき、左足をひねって捻挫して以来、左足が弱点となっているので、足首には気を使っています。

 

得意とするシーン

行程 日帰り ◎
小屋泊まり ◯
ザックの目安 40L〜
トレイル 一般道 ◎
岩場•鎖場 △
舗装路 ◯
春山 ×
例えば… 六甲山全域 ◎
大山(鳥取県) ◎
西穂独標 ◯
燕岳 ◯

特長は軽さと剛性のバランス。

トレッキングシューズなので、いわゆる万能型です。舗装路もある六甲山全山縦走などにもってこい。

ソールはある程度の硬さがあり、岩場ばかりだと辛いですが、そうでなければたいていのルートは無難にこなせます。

 

僕なりの評価あれこれ

数ある山グッズの中でも、選ぶのが一番難しいのは登山靴でしょう。

靴選びのポイントは、どのお店の方も言うように、

足型>性能

 

です。間違いなく。これを逆にしては悲劇がおきます。

どんなに値段が高くて性能が良くても、自分の足に合わなければ歩き続けることは難しくなります。

しかも困ったことに、お店で試したときは感触よかったのに、いざ山で歩いてみると違和感があった、なんて話もよく聞きます。

 

このトランゴ TRK、決して安い靴ではないんですが、トランゴ キューブの具合がとてもよくて、同じ「トランゴ 」と名がつくこの靴に目が行ってしまいました。

お店で試し履きした時びっくりしたのは、履き心地がキューブとはぜんぜん違うということ。足がリラックスしつつも、遊ばずちゃんと動くという感じ。

この靴はどちらかというと幅は広め、甲は高めです。

きちんと紐を締めても、比較的柔らかい靴なので、ホールド感はさほどきつくありません。

足の指が軽くグッパーできるくらいの空間が足先にあります。くるぶしからかかとまではちゃんと固定されています。

楽にはけて、楽に歩ける、理想的な感じ。

 

僕の足のサイズはだいたい27.5㎝で、この靴はEUR 43 ですので、いつものサイズどおり。

トランゴ キューブは相当細めの作りで、店員さん曰く、いい靴なんですけど型が合う人がなかなかいないんですよ〜とのこと。そのせいか、トランゴ キューブのサイズはTRKより少し大きめのEUR 44(28㎝相当)です。でももちろん、ブカブカした感じはしません。

僕の足は個性(!?)があって、いわゆるベタ足、扁平足に近い型です。

足首が内側に傾くので、幅は広めの靴が合うんですが、なぜかキューブと相性がいい。理屈では説明できません(汗)。

ベタ足だから、かどうか知りませんが、幅が広めのTRKも相性が抜群にいい。

 

山に行く時にどの靴を履くかは、背負う荷物の重さとトレイルのコンディションをセットで考えます。

このTRKは、背負うザックは20〜40Lくらいが理想でしょう。おのずと、日帰りか小屋泊まりくらいになります。六甲山など、近畿の山ならどこでもこの靴は適しているでしょう。関東なら丹沢とか。

六甲山全山縦走では一部舗装路がありますが、もちろんOK。住宅地から摩耶山の天狗道まで全て網羅します。

 

さすがにアルプスでは、例えば西穂高だと、独標から先に行くのには不安感があると思います。岩場にはハイカットがいいですよね。

 

ソールですが、かなりグリップ力ありますよ、と言われましたが、僕の感覚では普通レベル。ソールに関しては、何と言っても、モンベルのトレイルグリッパーが優秀すぎます。トレイルグリーパーを履いていると、極端にいえば歩き方が変わります。あまり考えなくなる(笑)。

 

そこは理解した上で買ったので、もちろん不満はありませんけどね。トレイルグリッパー以上の性能は求めないって感じ?

 

僕にとってお気に入りなのは、やはり足型が合う、ということ。

そしてもう一つ!デザインが好きということ。

つまり、グリップ力よりデザインを優先したってことかな?